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骨盤矯正は癖の修正

 骨盤の歪みと、骨盤の中の臓器(腸や子宮、卵巣、膀胱など)の元気の度合いには、ある程度の関係性があると思います。

骨盤が歪むことによって骨盤の中の空間が歪み、血流などが障害される可能性があります。
また、臓器をコントロールする神経の働きも乱れることがあるでしょう。電気信号を伝達する神経も無機質な電線ではなく、生きている細胞の集まりです。圧迫されたり、つねに引き伸ばされたりする物理的な力を受け続けると、機能に問題が発生しやすくなるからです。


さて、骨盤の歪みには、成り立ちから3つの要素があると思います。

1点目は骨そのもの形状の左右差です。
例えば、骨盤に腸骨という骨が左右対称にありますが、ではその左右の骨が同じ大きさなのかというと意外に違うものです。大きさや形状が微妙に違います。
遺伝的、あるいは成長の過程などの様々な条件で、左右差が生じて成長するのが一般的なのでしょう。
当然、修正不可能です。

2点目は過去の打撲などの外傷(外力)により形状に歪みがおこり、それが戻らない状態が続いているものです。
新しいものであれば、これを矯正する手技(いわゆる整体など)で修正が可能なケースもあると考えられます。

3点目は、姿勢や動作の癖の結果として、歪みが発生しているものです。骨盤の歪みのほとんどは、この「癖」が原因になっています。
このケースでは手技的に修正しても、すぐにまた歪んでしまいます。

修正には、どんな姿勢癖、動作癖が歪みにつながっているのかを把握して、その癖の修正に取り組むか、それが難し過ぎる場合には、自分自身で頻繁に矯正体操をおこなう事が現実的な対応策になります。


一般に、骨盤の修正を希望して来院される方は、整体のような手技で骨盤を修正するというイメージであることが多いです。
しかし、真に結果を求めるなら、癖を修正するために、動作や矯正体操などのレクチャーを受けていただき、そ

posted by: haripo | pelvis 骨盤という視点から | 11:42 | - | - |
同一銘柄の漢方薬でも...。

 同じ銘柄のコーヒーでも、産地や加工しているメーカーなどによって、案外違いがあることに気づくことがあるでしょう。

香りが違ったり、風味が違ったりします。
違いが発生することには多くの要因があると思いますが、つまりは同じ銘柄だからといって同一とは言えないという訳です。

これは、生薬などが主成分の漢方薬などでも同様と考えます。

例えば、当帰芍薬散という薬でも、煎じ薬とフリーズドライとではおそらく違う。
ドリップコーヒーとインスタントコーヒーの違いが感じられるように、芳香成分などに大きな違いがあるといえます。

また、フリーズドライ(細粒状に加工された漢方薬)でもおそらくメーカーによる違いがある筈です。
原料の産地から加工の方法までそれぞれの技術なのですから、配合が同じでも同一のものが出来るはずがありません。

そのような訳で、あるメーカーの当帰芍薬散で効果が感じられても、別のメーカーのものでは効果があまり感じられないということもあるかもしれません。

この辺が漢方の「くせ」であり、用法が難しいところと思います。

posted by: haripo | 漢方薬 | 09:50 | - | - |
不妊治療の施設を選ぶとき

 当院の患者さんの多くは、不妊治療に力入れているA病院、B病院のいずれかに通院しています。
AでダメならBへ行くという様に、二択という形であったといっても過言でありません。
患者さんを通じて話しを聞いていると、AとBの施設の治療におおきな格差は感じません。
段階的に、チャート的に高度な治療に移行して、結果を出すという方針です。


そこに昨年C病院という選択が出来ました。
AやBの施設などから転院する人もボチボチ出始めましたが、転院した方の感想はかなり良好です。

「気持ちが軽くなった」
「これまで受けていた不妊治療ってなんだったのかと思った」

きわめてポジティブな感想が聞かれます。


その答えになるエピソードを一つ。

ある患者さんがB病院でホルモンなどの検査を受けて、B先生からはこのように言われました。

「ああ、この数値だと薬をのまなきゃダメだね!」

その患者さんはほどなくC病院に転院し、同じ検査を受けた結果、C先生からはこのように言われました。

「ああ、この数値だと薬を飲めば大丈夫よ!」



このわずかな表現の差が気持ちが軽くなる「秘訣」です。
本当は、こういう言葉の選択や配慮は治療の一部なのだと思います。

しかし、高度の不妊治療をしている施設は、技術に偏ってこのような事がなかなか出来ない。
というより、先生にそういう素養が欠けているという方が近いかもしれません。

気持ちが(前向きに)変わることは治療にとって重要な要素です。
施設を選択するときには、その施設の「成績、実績」より、そういう点が大切だと私は思います。

posted by: haripo | 不妊症を考える | 10:02 | - | - |
プロラクチン

 病気というものは単なる「定義」です。
おおざっぱに言えば、身体の症状や検査の値に正常、異常の区別を定めて、その組み合わせ等によって「あなたは○○という病気です」ということになります。

ですから、正常、異常の基準を変えれば正常を異常と見なす事もできれば、異常を正常とみなすこともできる。さらに、この基準は時々かわることもあります。

例えば、正常血圧と異常な血圧の境目などは、見直され、以前より低い値で「リスクあり」と考えられるようになっています。
それは新しいデータがでてきたとか、新たなことがわかったからと言われますが、その見直しが意味することは、今後も適時見直される可能性がある「不確定」なものという事でしょう。

血圧に関しては、ある年代になればほとんどの人が異常とみなされるような数値を「異常」定義するセンスが私には理解出来ません。


さて、当院で不妊の患者さんから聞かれる正常、異常のせめぎ合いが「プロラクチンの値」です。
話しを聞いていると、どうも基準などは参考値くらいの扱いで、結局のとこと施設(医師)の判断次第という印象です。


同じ数値で、ある施設では投薬の対象になり、転院したら薬の必要はないと言われる。
患者さんは、「どちらが正しいのか」と疑念を抱きますが、数値以前に冷静に考えれば、高プロラクチン血症は排卵障害の原因になることがあるから治療の必要があると考えられるわけですから、もしも排卵障害がなければここに視点をおく重要性はそもそも薄いと思います。つまり排卵障害がない方はそこを気にしてもあまり問題の解決につながらない確率と言うことです。
数値のわずかな解釈が問題なのではなく、総合判断がより重要と言うことでしょう。

ですが、医師がいつも適切な判断をしているとは限りません。
あまり思慮なく「とりあえず出しておけ」というセンスもあり得ます。

排卵障害がなく、たまたまプロラクチンの値が少し気になる数値だった=投薬 というケースであるなら、排卵障害が認められないのに、どういう理由でわずかばかりのプロラクチンの値を下げる必要があるのか質問なさるべきだと思います。

あたりまえなことですが、「授乳中の方は当然プロラクチンはすごく高いですが、それでも妊娠する人は妊娠します」

posted by: haripo | 不妊症を考える | 18:22 | - | - |
生理時の貧血

 生理の時に貧血のような症状を感じるという人がいます。

生理により血液を失っているようなイメージがあるので、そう思いってしまっても無理はありませんが、生理は子宮の内膜が酵素で分解されて排泄されて「出血」のように見えるだけで、このときに血液を失っているわけではありません。

ですから、貧血様の症状(立ちくらみ)などは、生理時の随伴症状で、自律神経やホルモンの状態などの影響で一時的に起こるものだと考えるのが自然です。

posted by: haripo | 知識のお勉強 | 11:13 | - | - |